精神医学セミナー


臨床心理士のための精神医学の臨床-臨床から学ぶ-


2015年4月~2016年2月 10講 申込みは終了しました

会場 桜華会館 募集人員 60名 参加費 30,000円


精神医学の進歩した部分と変化しない部分とが混在しているように思われます。脳の活動は画像診断の進歩により目に見えるようになりましたが、2000年にノーベル賞を受賞した精神科医であるエリック・カンデルは、心と脳の統合を実験を通じて実践し、ある水準では心の現象と脳の現象とが翻訳可能であるこを見出しました。精神医学の新しい診断体系を目指していたDSMも、いくつかの診断で「スペクトラム」という概念を導入し、ひとつひとつの診断が明確に区別できる方向ばかりでなく、重なりの部分に注意が向かざるを得ない状況になっているように思います。そういった精神医学のなかで、心理臨床は目の前にいるクライアントの個別性がますます大切になり、心理学的なアプローチと生物学的なアプローチの限界と有用性を自覚しなければならないと感じます。

 そのためにも精神医学の臨床を知識としてではなく、体験して理解する必要があると考え、今回のセミナーは症例から学ぶとしました。講師は各領域でリーダー的役割を果たしている精神科医で、豊富な知識と経験を背景にして、本では得られない生き生きとした臨床の話を聴くことができると思います。

臨床心理士のための「最新精神医学の現状と臨床」


2014年4月~2015年2月 10講+補講1講  終了しました

会場 名古屋市都市センター 募集人員 50名 参加費30,000円


名古屋大学精神医学教室のご協力のもと、臨床心理士のための精神医学セミナーを企画しました。臨床心理士にとって、薬の知識は欠かせませんが、まとまった形で講義を受ける機会はほとんどありません。この30年を振り返っても、画像診断や遺伝子レベルの治験など医学的な進歩、インフォームドコンセントや根拠に基づく医療の浸透、DSMといった診断基準の導入と改訂が繰り返されるなど、様々な変化があります。こういった時流のなかで、精神科臨床は影響を受けているのか、変化しているものかなにか、変化していないものは何かを学ぶ意味でも、精神医学に「最新」をつけました。

講師は各領域でリーダー的な役割を果たしている精神科医です。本からは決して得られない生き生きとした精神科臨床にも触れることができます。